戦争に対する感情・思い

先日、何気なくTVを見ていたら、若者が先の戦争の悲惨さを描いた絵を見ていた。きっとその若者はその絵をみて二度と戦争は悲惨なモノであり、戦争を行うベキではないと思った事だろう。日本は間違った戦争を行ったので、二度とそれを繰り返してはならないと...。
それは今までも良く有る番組だったが、その時ふとある感情・思いが沸き上がった。常にTVなどではこの様なTV番組を作成し放送するが、この様なメッセージでは何も学ぶ事はできない。過去の失敗した経験から二度と同じ間違いを犯さない為に我々が学ぶには、悲惨さを現した絵などの描写を見ただけでは学ぶ事ができない。しっかりと学ぶ為には、その結果だけではなく、その結果に辿り着いたプロセスを知る必要がある。その時の内外(国内と世界)の情勢・環境、経済状況等、様々な観点で深堀し、分析を行う必要がある。それが歴史を知る事であり、同じ間違いを起こさない為の糧となる。

 

当時の世界情勢として、世界大恐慌が起こって経済がBlock化し、日英同盟がなくなり、国際連盟では日本が人種差別撤廃の提案を行ったが、否決されている。また中国においては大変複雑で、満州鉄道の共同管理をアメリカのユダヤ系の実業家が提案していたが、日本はそれを拒否し単独で建設していたが、中国は満州鉄道建設を妨害していた。そして前後するが上海などの外国人居住区にする外国人(特に日本人)の中国による虐殺が度々発生し、欧米各国は日本にその取り締まりを依頼していた。また、日本寄りだったハズの国民党が反旗を翻し共産党の手先となって日本を攻める様になり、泥沼の日中戦争へと突入していった。その時、ソ連及び中国共産党のスパイ(コミンテルン)が日本及びUSで暗躍していた。一方、イギリスのチャーチル首相はこのスパイ活動を知っており、イギリスではその活動を阻止していがら、この事についてはアメリカのルーズベルト大統領には黙っていた。何故なら、チャーチルはUSにドイツとの戦争に参加してもらいたく思っていたからだと云われている。日本及びUSの政治中枢ではこれらスパイの影響を強く受け、特にUSでは深刻で、ルーズベルト他多くの人達が洗脳されていた。その証拠に戦後この事実をマッカーシーが暴き、多くの逮捕者をだしているし、マッカーサーは日本は自衛の為に戦ったと議会で証言している。

 

以上に書いた事はほんの一部であるが、これら様々な歴史上の出来事を理解し、何処で間違えたのかを分析する必要がある。歴史にはタラればは無いが、分析する上でタラればを考える必要がある。日本人はどうも過去を振り返りする事は分析する事をあまりしない、または不得意としているが、これがコンサル業界でも同じである。分析能力が欠如した”コンサルタント”が沢山おり、間違った方向で提案する輩が多くいる。

 

話を元に戻すが、歴史から学ぶ為には、その結果だけをみるのではなく、そこに辿り着いたプロセスを見る必要がある。別の表現をすると、歴史を”点”でみるのではなく、”線”または”面”で見る必要がある。これをサポートするTV番組を是非TV局では作って欲しいものだ。